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1996年03月25日放送分 わたしはマインドコントロールされていたんでしょうか? - 深夜の馬鹿力データベース

1996年03月25日放送分 わたしはマインドコントロールされていたんでしょうか?

 小学校4年生の頃、ほとんど友達がいなくて色んな一人遊びをしていた僕は、愛用の忍者ハットリ君の自転車で街の中を色々探検する事を始めました。

 最初のうちは普通に楽しかったんですが、そこは小学生。行動できる範囲はたかが知れており、すぐに飽きてしまいました。
 それから僕の妄想は始まりました。ハットリ君自転車には警笛用のブザーがついているのですが、その時にはもうそのブザーは壊れてしまっており、右ハンドルにあるスイッチを押しても何の反応も無い状態でした。
 僕は知らない間にそのスイッチをビーム砲のスイッチに見立て、自転車を戦闘機と思い込み、街の中にある建物を敵の要塞だとし、バーチャルシューティングゲームを楽しんでいたのです。

 子供の思い込みとは怖い物で、僕の目にはスイッチを押す度に、前輪の両脇にあるライトから赤いビームが発射されるのが確かに見えていました。
 ザコキャラは町中を走る自転車や通行人などです。前輪を目標に向け、スイッチを連打。「ビル、ドッカーン」などの効果音ももちろん自分の口で言っていました。
 ザコを次々と破壊しながら自転車をこぎ、いよいよ第1ステージの要塞である杉田さんちの車庫に到着。シャッターを開ける時に指をかける2つの穴から僕にだけしか見えないミサイルが僕の戦闘機目掛けて襲ってきます。
 それらを上手くかわしながらそのミサイル発射口に16発ずつ計32発ビームを打ち込めれば第1ステージはクリアです。第2ステージの要塞である、近くのタイル工場へと向かいます。
 以下郵便局、市役所などステージが進むごとに要塞は大きくなっていき、攻撃も困難でした。こんな空想を僕は半年近くも続けていました。

 目が覚めたきっかけは、市役所の前で何か言いながら自転車でぐるぐると走り回っている僕を見つけた母の友人が、母にこの事を気の毒そうに教え、母が僕に尋ねたのです。
 この時僕は、自分が今までやっていた遊びの異常さに気がつきました。
 あれから7年、今でもあの車庫の前を通ると2つのミサイル砲が気になる時があります。

 (石川県・PN:イーストアミューズ)


 特に何かに夢中になったわけでもない、小さい頃に年寄りが言った些細な事をずっと信じ続けてしまう、それも一種のマインドコントロールですよね?
 そんな僕のマインドコントロールは、『かつお節ご飯のかつお節がご飯の上で踊るのは、かつお節がまだ生きてるからだ』というものでした。

 僕が小さい頃、物心がついた時には既に家族、特におばあちゃんにこのマインドコントロールをかけられていたのです。
 このマインドコントロールを人前で口にして恥をかく、というような事があったわけではないのですが、逆に人前で話すような機会が無かったからこそ、僕は数年間このマインドコントロールに深くハマっていたのでした。

 僕はまず、このマインドコントロールを元に様々な学説を次々と自分の中で生み出していきました。
 その中で代表的なものは、『学説1:かつお節はご飯の余りの熱さに暴れている』『学説その2:醤油をかけた瞬間死ぬ。かつお節の弱点は醤油』というものでした。
 その学説が僕学会で発表されてから、かつお節でご飯を食べる度に僕のかつお節に対する虐待が始まりました。
 普通にかつお節ご飯を食べる時に醤油をかける時には、醤油挿しの片方の穴を押さえて醤油を小出しにし、部分的にかつお節が動かなくなるのを見てサディスティックに微笑んだり、ある時は醤油をかけずにほとんど噛まずに飲み込んで、生きたかつお節の喉越しを楽しむ踊り食いをしていました。

 しかし考えてみれば幼稚なマインドコントロールです。小さい頃から賢い子だった僕は、小学校2、3年の頃からかつお節の生命に疑念を抱き出し、小学校5、6年の頃にはご飯の湯気の仕業である事にだいたい気付いていました。
 そしてマインドコントロールからほぼ抜け出していた中1、かつお節ご飯を食べようとしている時、当時小4の弟が「かつお節って生きてるの?」と聞いてきたのです。
 弟も僕と同じマインドコントロールにかかり、そして昔の僕と同じように疑念を抱いているのだなあと思い、それは湯気のせいで動くんだと教えてやると、それを横で聞いていた中2の姉が「えーっ!?生きてないの?」と言いました。
 姉は中2になるまでこのマインドコントロールを一時も疑うことなく信じきっていたのです。
 ああ、それにしてもマインドコントロールってやつは怖いねぇ。

 (福島・PN:2号)
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