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1998年7月13日放送分 自ギャグの詩 - 深夜の馬鹿力データベース

1998年7月13日放送分 自ギャグの詩

 伊集院さん、最初に同意を求めておきますが、自分の好きな娘が「アントニオ猪木の真似が上手な男の子が好き。」なーんて言えば、何度でも「ンだコノヤロー。」って言いますよね?
 例えば自分の好きな娘が「2分でカツ丼作れる人が好き。」って言えば、作りますよね?
 そりゃあたとえ自分がぶさいくでも、やっちゃうんですよねぇ。
 あれは、高1の調理実習でビーフシチューを作った日の事です。僕は朝から家庭科の時間が楽しみでした。理由は、憧れのYさんが料理が上手な人がタイプだという噂を聞いたからです。僕の脳裏には先週僕が調理実習で作ったキャベツの浅漬け(浅漬けの素でもんだだけの物)をうまいうまいと彼女が食べていたので、きっと彼女僕が好きなんだろう。こんな思い込みがありました。そして今日作るビーフシチューを食べさせる事で、Yさんに王手をかけよう。そんな事を思っていました。ちなみにこの日の調理実習を詳しく説明すると、男子と女子合わせて5人が一組となり、ライスとサラダ、ビーフシチューを作るという課題で、僕はビーフシチュー係に任命されていました。僕は料理といえば浅漬けを揉む以外にはした事がなかったので、他の4人にこの係を代わってもらおうと思っていたのですが、一緒に作るパートナーがYさんだったので、喜んで引き受けました。

 そして待ちに待った家庭科の授業が始まりました。そう、それはまさに至福の瞬間でした。
 エプロン姿のYさん。そしてその横には僕。
 こんな幸せがこの世にあっていいのだろうか。
 僕はこの幸せを、最高でこの後4、50年手に入れ続けるためにも、なんとしてでも最高のビーフシチューを作らなければならないと思いました。
 ふと、出来上がり直前のビーフシチューを食べてみると、
 「はっ、何か味が足んないな。」
 こう思いました。
 もちろん、いつも美味いまずい関係無しに何でも食べるデブちんの僕に豆腐を一口食べただけでどこ産の豆腐か分かる山岡士郎(『美味しんぼ』1巻より)のような肥えた舌はありません。
 ただ、3日前から練習とばかりにビーフシチューを日に3回作って食べていたため、それまで作った物と比べて今日作った物はいまいちに感じました。
 「一味足んないんだ。何か一味。」と思っていると、どこからともなく人の声が聞こえてきました。

 「先週の『クレヨンしんちゃん』見た?先週の『クレヨンしんちゃん』でしんのすけがビーフシチューにオレンジジュースを入れたら、すんごい美味しくなってみんなに褒められていたシーンを見たかーい?」

 ふと見ると、机の上にオレンジジュースが。ハッとしました。

 「そういえばオレ見たな。ほんとかな。オレンジジュース入れると、ビーフシチューうま…まさか。まさか、だってあれはマンガだから。」

 気が付くと入れてました。
 ビーフシチューにオレンジジュースを入れてました。

 そして試食の時間、初めに勢いよくシチューを食べ始めたのは僕の大嫌いなO。Oはシチューを口に入れた瞬間、志村けんよろしくシチューを口から出して「うぇー、まずい。」続いて、「おい、Y。お前料理めちゃくちゃ下手だな。」やはりマンガのようには上手くいきませんでした。そして僕の横には目にいっぱい涙を溜めたYさんの姿が。これだけでも追いつめられた僕に、もう一つ不幸が起こりました。それはそのOが「あれ、オレの『きりり』がない。誰だよ、オレの『きりり』飲んだ奴!オレの『きりり』!」そして追い討ちをかけるようにクラスで一番嫌なKが「オレ見た。こいつがシチューに『きりり』入れてる所。」オレを指差すではありませんか。僕は何も答えませんでしたが、クラスのみんなは暗黙の了解でこの事件の犯人を特定したらしく、みんなの視線が痛いほど僕に向けられていました。もちろんYさんの視線も。
 それから僕はYさんと口を利く事も無く進級していきました。
 後で聞いて分かったのですが、Aさんが好きなのはスポーツも出来てカッコよくて、ついでに料理も上手いA君でした。今冷静に考えれば、僕なわきゃないですよね。

 伊集院さん、シチューに『きりり』を入れたのは、本当に僕だったんですかねぇ?
 それとも、僕の中にいる妖精『モテ人』の仕業だったのですかねぇ?

 (ラジオネーム:鉄人森田号)


 今、今というより、ここ何年かの傾向でしょうか、ドラマで二重人格を題材にした多くなってますよね。
 そういうドラマの二重人格って、大体普通の自分と自分の知らない性格が180度違う自分の2つが登場するじゃないですか。
 でも、ほんとは、そんなんじゃないですよね。あんな分かりやすいのはドラマだけの話で、こういう事って誰でもある事ですよね。

 小学校5年の時の話です。当時僕は中学受験のための塾に通っていて、学校のクラスでは頭のいい天才君キャラ、よくみんなから算数の問題では分からない所を教えてくれと頼まれるような人間でした。
 一方塾ではというと、周りのみんながそれぞれの学校で天才君だった事と、塾での成績は中の下ぐらいだった事、そして同じ学校の人間が誰もいない事などの条件が重なったため、明るくエロ話もできる、男子には人気のキャラクターを演じ分ける事にしていました。

 その年の夏休み、塾の合宿に行った時、事件は起こりました。
 塾の合宿という事で、エロ少年キャラを演じていた僕は、それはそれはエロBOYでした。エロりBOYでした。行きのバスの車内から塾で同じクラスの女子にそれとなくちん毛の話題を切り出すなど、小5ではいっぱいいっぱいのエロエンジンを全開させていました。合宿場所のホテルでも、昼間の授業は遅れない程度に聞いて、夜になると男同士で毎晩『11PM』を見てはまだ毛も生えかかりのおティティーヌをカティらしていました。

 そんなこんなで合宿最終日、いつものように6時に起きて全員で広場にラジオ体操に行きました。もちろん男同士で昨夜の『11PM』の話をしていました。
 すると後ろから誰かに肩を叩かれました。
 「先生に怒られるのかな?」と思いながら振り向くと、何とそこには学校で同じクラスのKさんがいました。
 焦りました。

 「うちの学校では僕しかいないこの塾の合宿になぜ、なぜお前が!?こんな田舎の温泉地にお前が!?なぜ、なぜ!?」

 こんな事が頭の中をグルグル回りながらも、何とか言い訳をしようと思ったのですが、上手い言い訳が見つかる訳もありません。とりあえずこの場をしのごうと「どうしてここにいるの?」とたわいも無い質問をすると、
 「家族旅行。」と一言。ここから上手く話を広げて話題を逸らせば何とかなると思い、話を広げようとした刹那、K君からの決定打、

 「S君て、頭の中じゃいつもそんな事考えてるんだ。」

 二学期から僕のあだ名は変わっていました。
 もちろん女子が算数の分からない問題を聞きに来るという事も無くなりました。

 伊集院さん、僕は大丈夫なんでしょうか?
 そして僕はどっちなんでしょうか?

 (PN:ブラックアスパラ)

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