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1998年11月23日放送分 自ギャグの詩 - 深夜の馬鹿力データベース

1998年11月23日放送分 自ギャグの詩

 あれは、僕が小学校4年生だった時の事です。
 これぐらいの時期の小学生といえばカブトムシやザリガニなど、生き物に非常に興味のある年頃で、その例に漏れず僕の周りの友人たちも毎日のように近くの川や林に小さな獲物を求めて駆け回っていました。

 そんなある日、小学校のクラス担任のK先生(中年女性教師)が、クラスの皆で何か生き物を飼いましょうと提案しました。
 クラスの男子たちは大はしゃぎでした。
 皆しきりに放課後ザリガニを捕りに行く約束や、クワガタがよくいる樹のポイントなどの懇談で盛り上がっていました。
 そんな中、僕は内心面白くありませんでした。
 当時の僕はいわゆる勉強や運動は苦手だが、何か面白いことを言ったりやったりしてクラスの皆を笑わせ注目されるタイプの子供でした。
 だからこういったイベントや運動会になると俄然クラスの注目は1年中ランニングシャツ姿の走るのがやたらに早い色の黒い男子や、あの樹とあの樹の裏には必ずクワガタがいるなどの昆虫の生態を知り尽くしたプチファーブルのような男子たちに集まり、僕の出る幕はなくなるのです。

 案の定翌日、クラスの男子の捕まえてきた腹に卵を抱えたザリガニがクラスに持ち込まれ、皆の注目を集めていました。
 「ねぇねぇ、このザリガニ誰が捕ったの?」
 「昨日川でM君が捕まえたんだって。」
 「すごーい。」
 普段虫やザリガニにはあまり興味のない女子たちですら、先生からの提案という事だけあって口々にすごいすごいを繰り返しています。
 僕は焦りました。
 「何とかしてM君や他の男子たちよりも凄い物を捕獲したい、そして皆の注目を集めたい。」
 そう強く思いました。
 その日の放課後、僕は1人で近くの川に新種の生物を見つけるべく出かけていました。
 しかし、いくら東京郊外、田舎とはいえそうそう珍しい生き物がいる訳もなく、1人河原の石をひっくり返したりする作業が続きました。
 そして、そろそろ腹も減ってきたし帰ってサツマイモでも食べようかなと考えている時でした。前方の草むらで何か動きました。
 近寄ってみて、僕はギョッとしました。ヘビです。
 しかも、当時うちのばーちゃんが「頭が三角で茶色いヘビはマムシっつって凄い毒があるから気をつけるんだよ」と、口を酸っぱくして言っていましたが、そのヘビは頭が三角で茶色でした。
 しかし、マムシといえど大きさは15cmか、それぐらいの子供のように見えました。
 「そうだよ。こいつ捕まえて持っていけば皆びっくりするよ。」
 僕はそう思い、近くにあった棒でそのマムシを軽く弱らせてから網ですくって持ってきたビニール袋に入れました。
 その日はそのビニール袋を庭の片隅に隠して、翌日学校に持って行きました。案の定クラスの皆は僕のビニール袋の中でぐったりしている小さなマムシに驚きました。
 「うっわすっげぇ、よく捕まえられたね。」「怖くなかったの?」などなど。僕はちょっとした英雄です。しばらくして先生が教室に入ってきてその騒ぎを見て、「今度は誰が何を捕まえてきたの?」「先生、N君(僕の事)がマムシを捕まえてきたんだよ!」「うわっ!」
 先生は短く悲鳴を上げ、そしてすぐ、
 「何をやってるんです!危ないからすぐに床に置きなさい!」と怒鳴りました。
 「大丈夫だよ先生、こいつ子供だし弱ってるし、多分開放して元気になったらなつくよ。」
 僕は言いましたが先生は、
 「こんな危ない生き物を教室で飼える訳ないでしょ。これは先生が後で山に放してきますからよこしなさい!」
 そう言って僕のマムシを職員室に持って行ってしまいました。僕は表面上がっかりしていましたが、内心皆に「ヘビを持ってきた凄い奴」って注目されたし、まあいいかと1人変な達成感に酔っていました。
 その日のお昼、給食の準備をしていると、校内放送。
 「ただ今、職員室内で、毒ヘビがいなくなりました。生徒の皆さんは、職員室に決して入らないで下さい。」というような内容の放送が流れ、学校中のあちこちの教室から「キャー」とか「ウワァー」とか悲鳴とも笑いともとれない声が上がっています。
 僕とクラスの男子数人は「ウォー」、半分笑い顔で奇声を発しながら職員室の方に見物に行きました。
 既に職員室の前には人だかりが出来ていて、男の先生が「近づくな、コラ!教室に戻れ!」と怒鳴っています。
 ふとその横で真っ青な顔でオロオロする担任のK先生を見た時、それまで人事のようにはしゃいでいた僕でしたが、急に嫌な気持ちになり、とぼとぼと教室に戻りました。

 それから1週間ぐらい経って、マムシは職員室に積んであった油粘土の下から死体で発見されました。
 僕の父と母は学校に呼び出され、K先生に泣きながら注意されたそうです。
 もちろん、その後に僕が泣いたのは言うまでもありません。

 伊集院さん、マムシを持ってきたのは僕です。
 でも逃がしたのは僕じゃありません。
 なのに今もこの事を思い出すと、あの時の真っ青なK先生の顔を思い出すと、嫌な気持ちになるのはなぜでしょう。
 そして僕は、僕は大丈夫なんでしょうか。

 (ラジオネーム:激痛)


 子供の欲望の中でエロ以前に目覚めるものといえば何でしょう。
 はなきんデータランドの調査によると、9割以上が食べる事と出ていたとかいないとか。
 とにかく、あれは小学校高学年の時の事でした。
 友人と学校の校庭で遊んで帰る時、当時学校の周囲の斜面に植えられていたツツジに目が止まりました。
 PTAか何かが植樹したものらしく、植え込みはそりゃあ鮮やかな赤と白でした。
 その時、友人の1人がその斜面を上りツツジの花をむしり始めました。そしてその花の下部(分かりやすく言うとガリバートンネルの出口)を口に当て、おもむろに吸い始めたのです。
 この行動を一通り終えた友人は「甘いぞ、甘いぞ。吸ってみろよ。」と言ってきました。
 それに対して当時クラス委員まで務め、正義感の固まりだった僕の心には、
 「せっかく大事に育ててるのに、そんな暴挙は出来ないよ。許せないよ。注意しなきゃ。」
 ちょっと青臭いけど、爽やかな甘みでした。
 友人全員で1つ2つの花を堪能すると帰宅しました。
 その後僕のグルメ調査により、赤い花はあまり甘くないダミー、白い花でも良い感じに育たないと甘くないという結論が出ました。
 その後先生とかには決して言えない、シークレットブランチの虜となった僕は、この秘密を誰かに教えたくなり、他の友人達にも教えたりしていました。
 ところが、誰も乗ってきません。人の物なら何でも欲しがるHやMまでもが怪訝な顔をして拒否するのです。
 なぜだろうと不思議に思いましたが、原因はすぐに分かりました。

 翌日の朝会、校長のトークによると「ツツジの花がほとんどむしり取られている。せっかく父兄の皆さんが(中略)。やった者は素直に名乗り出るように。」

 問1.名乗りましたか?
 問1の答え:いいや。

 しかもその日も部活の帰りについつい摘まんでしまいました。
 吸い終わって良くその跡を見てみると、そりゃあ怒るだろう、そりゃあ気付くだろうぐらいのパンチョツツジになっていました。
 幸い密告する事も無く、この事も、そしてツツジブランチの事もやがて忘却の彼方へと去っていきました。
 が、ついこの前、この閉じ込めておいた記憶がパカッと開き、新しい知識と化学反応を起こし、いや~な臭いがしてきました。
 スーパーの新古本セールで見つけた死に至るもの百科なる毒物の本を買って読んでいる時の事でした。
 「レンゲツツジ:全株有毒。けいれん毒が含まれ呼吸停止を起こす。」
 あれ?
 「日本各地の市街地に広く分布。最もポピュラー。」
 あっ、でも、まさか同じ種類じゃねぇ?
 この絵おんなじ。
 そこに書かれていた事を抜粋すると、動物に対する毒作用が強烈。害虫駆除にも使われた程のポイズンぷりが明らかにされています。しかしそれ以上に目を引いたのが、親は子供たちにツツジの花の蜜を吸ってはいけないと注意をしていたという言葉。
 「八手の葉で弁当を包んだ人が死んだ」「野グソ中に肛門からヘビが侵入した人が死んだ」、そういう話を良くしてくれていた親でしたが、ツツジに関してはノータッチでした。
 今となってはお腹が痛くなったりしたのかどうかは覚えていません。
 伊集院さん、僕は今この鍛練のおかげで一流の忍者の体質になっているんでしょうか。

 (PN:じん六さんの宴ことあのマネージャー殺す)
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