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1997年12月1日放送 自ギャグの詩 - 深夜の馬鹿力データベース

1997年12月1日放送 自ギャグの詩

 小学校1年の頃、僕はカギっ子でした。アパートでした。
 その日は学校から帰り、今では名前は忘れてしまいましたが、カギっ子の子達だけに来てくれるおばさんがいて、さみしい子供たちに普段食べた事の無いような料理を作りに来てくれるという本があって、僕はその本が大好きで、その日もそれを読みながら空想にふけっていました。

 すると、「ピンポーン」とベルを鳴らす音がしたのでもしやと思い、わくわくしながら自分のイスを玄関前に持ってきて、それに乗ってドアのレンズから覗くと、本当におばさんがコートを着て立っていて、その後ろにもう1人男の人が立っていました。
 僕は思わずドアを開けようとしましたが、母がいつも「知らない人はむやみに入れちゃいけません」こう言っていた事を思い出し、僕は「誰ですか?」とドア越しに尋ねました。
 すると、その人たちは「警察です。」と返してきました。
 僕は「お巡りさんでも僕は知らないので入れられません。お母さんは知らない人は入れるなって言っていたので。」と言うとおばさんは、「僕1人なの?お母さんは?おばさん達は、君の隣に住んでいる悪い人を捕まえたいの。だから、君の家のベランダから様子を知りたいの。入れてくれないかな?」
 僕はそれを聞いても初めのうちは「入れたらお母さんに怒られる」という気持ちが強かったのですが、なぜだか「悪い人を捕まえる」という言葉に妙に興奮して、お巡りさん達が悪い人達を捕まえに来たんだ、捕まえた所を1度でいいから見てみたいなぁ」と思うようになり、「わかりました」と言ってドアを開けてしまいました。
 おばさんたちは「ありがとう」と一言言って、急いでベランダへ駆け込み、様子をうかがっていました。

 僕はそれを眺めながらふと頭によぎる物がありました。
 「もし、刑事さんたちがやられちゃったら、僕がやっつけなきゃいけないんだ。」
 そう思った僕は急いで、自分の部屋のおもちゃ箱からパーマントとプラスチックの刀と、ライダーベルトと二丁拳銃を持ってきて、じっと待っていました。
 けれど一向に刑事さん達が動く気配も無いので、僕はしびれを切らし、ウンチをしに行きました。
 すると(後々分かった事ですが)、どうやら下着泥棒らしきその隣の人物が4階のベランダから下りて、非常階段の方に逃げていきました。
 「待てっ!」
 刑事さん達はその後を追って挨拶も無しで追いかけて行ってしまいました。
 僕はトイレの中なので何が起きたのかわからず、ぽつんと座っていました。

 と、突然、「何なのこれは!」という大声がしました。母でした。
 刑事さんが出て行ったままの開けっ放しのベランダと玄関のドア、床には僕が散らかしたおもちゃやお菓子等が散乱していて、母の目にはそれが恐らく泥棒が入ったようにも見えた事だと思います。いや、そうとしか見えなかったと思います。
 僕はすぐにロックをして、自分がまだ帰ってきていないように見せかけようとしました。
 けれど、僕がウンチをするためにはずしたパーマントがトイレのドアに挟まっていて、すぐにバレました。それから僕はパーマンが大嫌いになりました。
 僕は泣きながら、刑事さんが入ってきた事と、おもちゃが散らかっていた事と、僕がなぜこのような不思議な格好でウンチをしていたのかという事を話しました。

 その後母から2時間耐久説教と、刑事と名乗っている者とはいえ勝手に入れてしまった事で、罰としてお小遣いマイナスと、母専用肩叩き券を無尽蔵に作らされました。

 (PN:ママ、僕旅立ちました)


 小学校低学年の夏休みで、僕がおばあちゃんの家に泊まりに行った時の事です。
 その当時、僕は梨が大好きで、おばあちゃんもそれを知っていたので、目の前の梨を平らげてはおばあちゃんが「おお、まだ食え、まだ食え。」と言って次から次へと梨を剥いてくれました。
 こうして毎日のように大好きな梨をたらふく食べていると、ついに来るべき時が来たのです。

 その夜、僕は梨の食べ過ぎで気分が悪くなり寝つけませんでした。寝る向きを変えても状況は好転せず、やがて僕はトイレで胃液臭ーいすり下ろし梨を次から次へと製造しなくてはなりませんでした。
 次の日から僕の体には梨に対する抵抗が宿っていたため、梨を受け付けない体になってしまいました。
 僕はこの悔しさをおばあちゃんにぶつけるべく、『ウルトラマン』が始まる時間になるとおばあちゃんをなぜか無理矢理部屋の外に追い出してから見るようにしました。
 今となっては、おばあちゃんに対して悪い事をしたなという思いで一杯ですが、梨は今でも嫌いです。

 (ラジオネーム:悔いなし)


 僕が長野の山奥に住んでいた中学校2年の夏休みの事です。
 僕は東京に引っ越した友人の家に遊びに行きました。群馬に住んでいる友達と、かねてより計画しており、彼らと合流して東京に行きました。
 僕らは再会を喜び、初めての東京で色んな所を見て回りました。色んな物を買い込みました。
 楽しい一時が過ぎ、別れの時はすぐやって来ました。上野から長野までの切符を買おうという段になって、重大な事に気付きました。帰りの電車賃が足りないんです。ショッピングに興じている間に帰りの電車賃には気を配ってはいたのです。そして帰りの電車賃だけは残っているはずでした。
 しかし少々の計算違いをしていたのか、それともどこかで落としてしまったのか、100円足りません。しかも金を貸してくれない無慈悲な友人達。「今度、いつ会って返してもらえるか分からないから」という理由でたった100円を工面してくれないゲストモア。さらに「じゃあいいじゃん、キセルしなよキセル。」と無責任な事をほざきます。
 正義感が強く、悪事を許さなかった中2の当時、その言葉は僕の自尊心にアイスピックで突き刺すがごとく傷を付け、「じゃいいよ、お前らなんかにゃ頼まないよ!」と吐き捨て、怒ってその場から立ち去りました。そうしたからといって、何が解決するわけでもありません。

 5分くらい経って再び券売機の所に戻ってみると、薄情な友人どもはその場に既にいませんでした。どうやら僕を置いて電車に乗ってしまったようでした。
 言い忘れてはいましたが、当時僕は学校に通うための定期券を持っており、それを見せればノープロブレムで降りる事は出来るのです。
 僕は少し考えましたがその結果、自分の降りる駅の一区間前までの切符を買い、キセル乗車をする事にしたのです。

 電車の旅は順調でした。車掌さんが来れば手持ちの切符を見せ、バレることはありません。
 しかし問題なのは2度の乗換の後、僕の持っている切符の有効区間を過ぎてからでした。遠距離切符というのは、大体3から5駅ぐらいが一区間になっているため、自分の家のある駅までに3駅間を凌がなければなりません。
 まさかここまで来て車賞さんが現われる事はあるまいと思っていました。

 が、そのまさかは起こりました。
 自分の降りる駅のちょうど一駅前、3両編成のディーゼル線の真ん中の車両に乗っていた僕の目に、後ろの車両から今まさに車掌さんが入ってこようとしているではありませんか。ひたすらどうしようかと考えました。
 考える間にも車掌さんは、他の客の切符を確認しながらこっちに近づいてきます。
 そして車掌さんが「切符を見せて頂けますか?」というようなニュアンスの事を、僕にとっては死刑宣告として言い渡しました。
 打つ手無し、と覚った瞬間、僕は走っていました。前の車両に向かって走っていました。僕のキセル乗車に気付いた車掌さん改め死刑執行人は、後ろから追ってきます。
 僕は前の車両へ前の車両へと移動し、一瞬途方に暮れ、そしてすぐ右手にトイレを発見しました。
 ここで凌ごう。
 僕は迷わずトイレのドアを開けました。こうすることで僕はウンコを我慢していた事に出来ると瞬間的にずるい計算さえしていました。トイレに突入して慌ててカギをかけました。
 そのドアをどんどん叩きながら、車掌さんは「お客さん?お客さん?」と声を荒げています。
 ひとまず安全圏に入った僕は少しホッとしていました。

 次の瞬間、恐らく僕がトイレに突入して2、3秒のことでしょう。
 「んだよ、お前。」という声が室内から聞こえました。
 刹那的な安心感が即座に吹き飛び、びくりとそちらを向くと、僕のお隣にケツを丸出しにした高校生のお兄さんが。突然の事に向こうもビビってはいましたが、僕もそれ以上にビビりました。
 瞬間的に驚きから立ち直ったお兄さんは、僕を無理に見上げるような視線で睨んで、「何やねん!」
 あまり友好的ではないご様子でした。
 前門の車掌さん、後門の不良さんというその絶望的な状況で、僕は頭が真っ白になり、次の瞬間僕は失禁してしまっていました。

 その後の事はよく思い出せません。おそらく記憶の扉のレベル3電子ロックの番号を僕の中の記憶の番人が変えてしまってまで隠しているのでしょう。
 思い出せる範囲で続きを申し上げますと、僕が降りるはずだった駅の駅長室で、僕の隣に母が座り、テーブルを隔てた対面に駅長さんが座っているというシーンがノイズだらけで現れます。

 (PN:アスタリスク水野)

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