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1996年5月20日放送分 珍肉番付 - 深夜の馬鹿力データベース

1996年5月20日放送分 珍肉番付

 あれは小学校6年生の初夏、僕は小学校の帰り道にクラスメートの友達5人と色んな遊びをして帰っていました。
 それは鬼ごっこだったり石蹴りだったりするのですが、その日はジャンケンをして負けた人が皆のランドセル等の荷物を次の電柱まで持っていくという遊びをする事になりました。

 普通だったら公平な遊びなんですが、僕らには1人、ゴム動力で動くブルドーザーがいました。堀内君です。彼はここ数年ジャンケンで勝った事がありません。なぜなら、昔ジャンケンでパーを出して勝った時に「あいつパーだからパー出すんだ」と皆にバカにされた事から、よっぽど悔しかったらしくそれ以来ジャンケンではパーに勝てるチョキしか出さなくなったからです。
 「じゃ始めるよ、ジャンケンポイッ!」お決まりのようにチョキを出す堀内君。事の次第を知っている皆は当然のごとくグーを出します。
 6つのランドセルと習字道具入れ、その他諸々をかついで運ぶ堀内君。いかに長身と珍肉さを生かした体型とはいえ、所詮小学校6年生。ちょっとつらそうでした。とは言え、これだけの荷物を運べるのは我が校では堀内君だけ。遊びとは名ばかりの、ていのいい荷物運搬係と化していました。

 そうして電柱に着く度にジャンケンでチョキを出して負け続ける堀内君。そのうち皆も調子に乗ってしまい、途中でお菓子を買っては「はいこれも荷物」。道でガラクタを拾っては「これもたった今俺の荷物」と宣言。堀内君の持つ重量をいたずらに増やしていました。
 そして28回目のジャンケンが終わった時に、堀内君が持っていた物は、ランドセル6個、習字道具箱4個、縦笛5本、アイス4個、ビールケース3個、野良猫2匹、でかい石、自転車ともはや引きずるのが精一杯という様子になっていました。
 そして田んぼの間を突き進む一番電柱と電柱の間が長い道に入るジャンケンをした時、思いもよらないとんでもない事態が発生したのです。

 「ジャンケンポン!」一同唖然。今までどんなことがあってもチョキしか出さなかった堀内君の右手は、しっかりと開いていました。どよめく僕ら。涙ぐんで喜ぶ堀内君。僕らはもちろんグーを出していたため、堀内君の一人勝ちです。
 乱舞する堀内君の横で敗戦処理のごとくジャンケンをする僕ら。そして負けたのは僕でした。すると堀内君、今までのうっぷん晴らしのためかとんでもない事を言い出したのです。
 「俺、荷物。」「…は?」「俺、荷物。」「…は?」道路脇であぐらをかき目を固く閉じる堀内君。どうやら堀内君は「自分は今から堀内ではない、荷物」と言っている様子。小学校の校章を付けているゴリラを運ばされてはたまらない。しかしどんなに謝っても、頑なに荷物になりきっている堀内君は目を開こうともしません。

 結局僕は「いいよ、じゃ全部家まで運んでやるよ」と宣言。堀内君こと大荷物をずるずるとひきずって次の電柱を目指しました。
 ケツが擦りむけて痛かろうに、カチンコチンに固まった堀内君を見ている内に何だか腹が立って来た僕は、知らない家の玄関に堀内君を引きずり込み、呼び鈴を押して「宅急便でーす!」と言って逃げました。
 その日は土曜日。日曜日を挟んで月曜日の朝学校に行く途中その家の前を通りかかると、堀内君が元気に「行ってきまーす!」と飛び出してくるじゃありませんか。見ず知らずの家で何がどうなったのかは知りませんが、堀内君は何一つ疑問に感じていなかったようなので、めでたしめでたし。

 [関脇]


 学生の皆さんは通学している学校に1人ぐらいは珍肉さんがいると思います。僕らの高校にも1人いました。しかもその珍肉が風紀委員になんかなってしまったからさあ大変です。
 その彼、大矢君は何かのはずみで風紀委員に立候補し、そのまま対抗馬が無かったためか、彼に決まってしまったのです。その日から彼の独裁恐怖政治がスタートしました。

 朝学校に行くと校門に仁王立ちする男が。もちろん大矢君です。彼は学校に入ろうとする生徒を片っ端から呼び止めて何かをしている様子。
 何だろうと思って行ってみると、「ストーップ、ストーップ!」と僕のカバンを有無を言わさず取り上げ、「(歌)もっちーもーのーけんさです~。」という軽快な歌を歌いながらカバンをあさり出しました。
 おもちゃ箱を引っ掻き回すような無邪気な大矢君。「(歌)きっけーんぶつー、はっけん~。」と、僕のかばんから大矢君が取り出したのは分度器でした。
 そして僕に鬼のような顔でこう叫んだのです。「これで色んな物の角度を測って何をするつもりだー!!」…(テープの代わり目で書けません)。どうやら僕は訳のわからない言い掛かりを付けられた上に、大矢君による所の風紀を乱した様子。彼がつけているノートには僕の名前が付け加えられ、祝200人目と書かれていました。朝からいきなりこんな先制パンチを食らわされてしまいましたが、大矢君の私設警察ぶりはこれだけでは済みません。

 廊下を走っていた陸上部のホープ、中原君を「廊下を走るな」と言って追いかけまわし、競歩で全速力で走る中原君をいとも簡単に取り押さえ、中原君が「いや、君の方が危ないんじゃないの?」と言っても、「スピード違反の車を捕まえるパトカーはいくら速く走ってもいいのだ!!」と言い返します。
 こうして大矢君はどんな些細な校則違反に対しても、「(歌)待て~い。」と目を光らせ、お手製の"風紀を乱した奴ノート"に書き込んでしまいます。ますますエスカレートしていく大矢君の取り締まり。それはやがて頂点に達する時が来ました。

 3時間目の体育が終わり4時間目の現国に入ろうという時、体育の授業が長引いたため皆遅れて教室に入る事になったのです。その知らせを受けてゆっくりと教室に行く現国の長浜先生。その先生の横をチャイムの音とともに駆け抜ける1人のかまいたちがいました。そうです、大矢君です。
 彼は教室に入ると入口を閉めきり篭城したのです。そして「みんな遅刻。みんな悪い人。(歌)だっかーら入れーてあげない~。」とわめき散らしました。
 先生達が「おい大矢、お前いい加減にしろ。」とどんなに言っても「先生でも許さない。」と言って開けません。結局ドアを一人で押さえていた大矢君相手に8人がかりでドアをこじ開け、その場で先生達から風紀委員の地位はく奪が言い渡されました。

 数ヶ月後、大矢君は今度は生徒会長に立候補していましたが、全校生徒合わせて3票で落選していましたとさ。

 [大関]

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