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1996年3月18日放送分 珍肉番付 - 深夜の馬鹿力データベース

1996年3月18日放送分 珍肉番付

 夏休みも過ぎ、体育会系のクラブから文科系のクラブへと学校の主役が移り変わる学園祭シーズン。僕らのお笑い同好会は学園祭でお笑いフェスティバルを開くことになりました。
 各部員が2、3人でお笑いコンビを作り、ネタの稽古に必死だった9月の終わりに、入部以来半年弱、一度もその姿を見せたことが無かった副部長の長内先輩が、何の前触れもなく部室にやってきたのです。

 「長内先輩、おはようございます!」と2年の鹿川君があいさつするやいなや、鹿川君の体が宙に舞い、部室の壁に叩き付けられました。「長内先輩じゃねえだろ?腹痛え爆笑師匠と呼べ。」鹿川君が右の鼻の穴から血を流しながら「すみません、爆笑師匠」と謝るのを横目に、僕ら1年生部員全員が「何でお笑い研究会にコマンドサンボの使い手がいるんだろう?」と考えていると、爆笑師匠が隣にいた室井先輩を指差し、「学園祭とかけまして」間髪入れずに室井先輩、「爆笑師匠の少年院からの出所ととく。」「そーのこころは?」「皆が心待ちにしていました。」「うまい!イス3個。」大喜びの爆笑師匠と、3つ重ねのイスの上に正座する室井先輩。

 僕らはその奇麗な謎かけを聞いて2つの事をいっぺんに学習しました。1つは即座に謎かけが解けなければひどい目に会いそうだという事。そしてもう1つは爆笑師匠が何故部活に顔を出さなかったか、ということでした。
 皆が寒い日の濡れた犬のようになって震えていると、「さあ続いて幸楽さん。2学期とかけまして?」師匠がしっかりと見つめているのは、僕でした。「2学期とかけまして?」「…、さ、さ、3学期とときます。」「そのこころは?」「どちらも1学期ではないナリ。」………沈黙。

 多分30秒くらいだったのでしょうが、僕らには間下このみが大人になるまでくらいに感じました。「ほほう、こころはの"ころ"とコロ助の"コロ"をかけたナリな?」そんな覚えのない僕が頭がプリっとはてなマークを出していると、「お前上手いな、俺とコンビ組もうぜ。俺考えたんだけどよ、もう落語の時代じゃねーんじゃねえかな?」ご機嫌を取ろうと「そうですよね?」と言ってしまった鹿川先輩が左の鼻の穴と右耳から血を出しているのもお構い無しに「コンビ名はよぉ、フルーツポンチ。」ちょっと嫌だなぁと思ってるはずの僕なのに、「頑張ろうな、ポンチ君」という呼びかけに「合点だい、フルーツ兄貴!」とアクション付きで答えてしまい、その日は上機嫌で爆笑師匠改めフルーツ兄さんは帰ってしまいました。

 ところがその日以来、フルーツ兄さんが現われません。学祭まであと1週間になっても、3日になっても、ついに前日、当日になっても来ません。僕はステージの袖で、お笑いフェスティバルに出場出来ないのも残念だけど、それ以上にちょっと安心、なんていう気持ちがしていると、控え室の方から大きな声で「ポンチ君、ポンチ君?ポンチ君!」というダミ声が。
 振り向くとそこに、アルミホイルで作ったキラキラの衣装を着たフルーツ兄さんがいるではありませんか。「さぁポンチ君、いよいよ初舞台だね。」「いやっ、でもあの、ネタがないじゃないですか?」「ネタは君が適当にボケたら、僕がうまくツッこむからまかしときなよ。さあお客様が待ってるぞ!」と、僕を舞台に思いっきり蹴り出しました。

 僕が口血を出していた事から、何も知らない皆さんはバカ受け。つかみはOK!隣のフルーツ兄さんも上機嫌。とにかく上機嫌なうちにしゃべらなければ。なにかボケなければ。「あ、秋ですね。秋といえば芸術の秋。」この後、食欲の秋、あき竹城とボケようと思っていた僕の目の前が、真っ暗になりました。どうやら延髄切りが決まったようです。薄れ行く意識の中で僕が聞いたのは、「そんなことあるかーい!」というダミ声でした。
 カウント3で立ち上がり、何とかもう1ボケ。「秋といえば運動会。」僕はこの後、「皆でウンコをドーッとして、ウンドーカイ~!」と続けるつもりが、また目の前に黒い稲妻が。そしてエコーがかかった「そんなアホなー!」。かかと落としでした。
 カウント9で立ち上がった僕が今度は何も言うことが出来ず、口から泡を吹いていると、「カニかいおのれはー!」ボコーッ。立ち上がれない僕に「タイの仏像かいー!」。気絶してしまった僕に「川谷拓三かー!」。

 気が付くと僕は病院のベッドの上でした。友達が言うには、僕は「あき竹城、あき竹城…」とうなされていたようです。
 そしてポンチ兄さんはこの件が元で少年Aとまた芸名を変え、また半年間のドサ回りに出てしまいましたとさ。おあとがよろしいようで。

 [横綱]


 小学校6年生の頃の話、クラスの、アスファルトに素手で落とし穴を掘った男こと、平尾君と昼休み学校の中庭で集まって遊んでいた時の事です。

 平尾君、皆に「なあ、太陽にほえろごっこやろうぜ?」と言い出しました。僕らは単なる鬼ごっこ、もしくは刑ドラかなーと思って参加してみると違いました。平尾君はジャンケンで負けた2人に対し、「よし、今からお前ら悪い事してこい。じゃないと俺がお前らに悪い事をする。」と言い出したのです。続けざまに「俺たちは刑事だから犯人じゃないと捕まえられないんだよ。今から5分後、お前らを逮捕しに行く。それまでに犯人になっていろ。犯人じゃなかったらお前らは犯人改め犠牲者だから。」と言って2人は放たれました。

 そして1人が購買の消しゴムを万引き。もう1人が花壇の花を引っこ抜くと、魔女狩りのスタートです。平尾君は竹刀を片手に学校中を走りまわりました。しかし、中々捕まりません。それはそうです。平尾君になまはげの形相で追われては、本気で逃げるしかありません。
 20分くらい経った頃、学校中に緊急放送が流れました。それは放送室に乱入した、平尾君の声でした。「あー、あー、全校生徒に告ぐ、全校生徒に告ぐ。指名手配犯、6年1組の鈴木、中沢。鈴木中沢を探している。至急、平尾警察まで通報するように。見つけた者には金一封、金一封。」

 その声におびえたのが犯人の2人。結局午後の授業が始まっても帰ってこず、平尾君は放課後になっても探し回っていました。もちろん他の刑事役だった僕らも強制的に残されます。もはや遊びではありません。
 そして午後5時半、学校の貯水タンクで腰まで水につかって震えていた中沢君を逮捕。午後6時10分、保健室のベッドの下で泣き付かれて眠っていた鈴木が逮捕されました。

 しかし、あそびはそれだけでは終わらなかったのです。平尾君は2人を体育館で縛り上げると、「よし、ハングマンごっこだー!」と言って、消しゴムを万引きした中沢君を2階の購買の前に正座させ、口一杯にMONOの消しゴムを詰め込み放置。花を引っこ抜いた鈴木君は花壇に首まで埋められて放置。
 僕らは夜中に彼らを助け出したものの、数日間学校に来る事はなく、僕らもまた新番組が始まる度に平尾君が怖い遊びを思い付くんじゃないかとドキドキしていました。

 今では平尾君、刑事とは全く逆ベクトルの仕事をしています。

 [大関]


 つい先日、愛知県の猿だけの動物園こと犬山モンキーセンターに行ってきました。もちろん一緒に行った友達は珍肉です。その名も田辺といいます。
 彼は初めは、放し飼いの猿に対して好意的に接していたものの、エサをあげているうちに猿が調子に乗ったらしく、田辺君のリュックの中から勝手にカールを抜いて持ち去ってしまったのが全ての始まりでした。

 日頃、「カールの為なら2人は殺せる」と豪語する田辺君。猿をにらむと、リュックの中からみかんを持ちだし、猿にむけてスプリットフィンガーの握りで投げました。すると猿はナイスキャッチ。美味しそうにみかんを食べる猿。
 これが火に油を注いだか、田辺君はリュックを振り回して、猿たちに襲い掛かりました。しかし相手はもれなく珍肉である所の猿。ちょっとした隙にそのリュックを奪うと、逃げ去ってしまいました。人間のプライドをずたずたにされた田辺君。半泣きになりながら理解不能な叫び声とともに、猿の逃げた方向へ走っていきました。

 僕らは胸騒ぎを押さえ切れず、園長の所に。「半野生の猿はすばっしこくて捕まえるのはちょっと無理だねぇ」とのお言葉。そして数10分経った時です。体中を噛まれ、服をボロボロにしてリュックを持った田辺君が生還してきました。そして彼は、「悪い猿、悪い猿、いい猿、悪い猿、悪い猿。」とつぶやいていました。

 田辺君にそれ以上いきさつを尋ねても要領を得ないので、田辺君の走った方向に行ってみると、猿山の上におびえきった30匹以上の猿が。そしてその全ての猿の背中には、サインペンで"悪い猿"と大きく書かれていましたとさ。

 [横綱]

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