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1996年3月11日放送分 珍肉番付 - 深夜の馬鹿力データベース

1996年3月11日放送分 珍肉番付

 あれは小学校中学年位の時のこと、僕らの間では当時TVでやっていた「ザ・ガマン」というのが流行っていました。「ザ・ガマン」とは東京六大学の学生が国内または国外を縦断して数々の我慢に勝ち残っていくというものでした。しかしそれは小学生の考えること、僕らは逆立ちがどれくらい出来るかとか、ブランコをねじって横回転させどれくらい回れるか等の、他愛もない遊びでした。そうです、柳田君が来るまでは。
 彼が参加してから「ザ・ガマン」ごっこの主催者は強制的に柳田君になり、逆立ちでどれくらい柳田君のケリに耐えられるかとか、柳田君の手によってブランコの鎖で体を巻かれ、どれくらいまでねじれば聞いたことのない種類の声が出るかなどのTVを超えた超本格的「ザ・ガマン」をやらされていました。

 そして夏休みに入り僕らは柳田君のTV番組という名の拷問をしばらくは受けなくて済むと安心していました。しかし電話がかかって来たのです。電話を取ると柳田君の声で「ザ・ガマン、夏休み大会~!」。
 「は?」と聞き返すと「in、みどり公園!みどり公園まで来い。4年1組男子全員だ!来ないものは南極物語の刑!」と一方的に怒鳴って切ってしまい、僕は南極物語の刑というのがどんなものか、想像すればするほどタロとジロが誰もいない南極で鎖を口から血を流しながら噛み切ろうとしているシーンが浮かんで来て怖くなって来たので、仕方なくみどり公園へ行きました。

 そこには当然のことながらクラス男子全員の姿が。四国に旅行中のはずの広瀬君曰く、「いやーいきなり四国のホテルに電話がかかって来てさー、『みどり公園に来なかったらトムソーヤの冒険の刑~!』怖くなっちゃってさぁ。」と皆、見えない鎖ならぬ見えない地引き網で引きずり出されたご様子。
 しばらくすると、柳田君の不気味な声が聞こえて来ました。「ふははははは。良く来たな、チャレンジャー達よ!」見ると、いつからそこにいたのか、公園のトイレの上で仁王立ちの柳田君。こうして「ザ・ガマンin夏のみどり公園」は幕を開けたのです。

 まずは1回戦、"水ガマン"。公園独特の上に吹き上がる水道の蛇口を最大にひねり、柳田君の手によりチャンレンジャーは次々と鼻の穴に無理矢理大量の水を入れられていき、6人が敗退。
 そして2回戦、近くの本屋に連れていかれ、自分のお小遣いでエロ本を堂々と買ってこなければならない"小学生エロ本ガマン"。しかも柳田君、内容がお気に召さないと「はーずれ~」と叫び、ももを噛んで来るというペナルティにより、7人敗退。
 3回戦、"犬ガマン"。柳田君の命令により、町で一番おっかない犬に半ケツを出して近づき、犬の顔にぺたりと尻を付けてくる"犬ガマン"5人敗退。残るは12名。そして4回戦の"砂ガマン"、準決勝の"カニガマン"が終了した時には動ける者は決勝に進んだ3名のみとなっていました。

 柳田君、夕陽をバックに声高らかに「決勝戦~!」と叫ぶと、続けざまにこう言ったのです。「ゴロゴロガマン!」そして柳田君、手持ちのビニール袋からガムテープを持ち出すと、3人の手を後ろ手で巻き、そして滑り台の上に。さらに柳田君のケリ3連発により、無残にも下にすごい勢いでゴロゴロと転がる3人。
 結局、公園に必ずあるでっかいコンクリートの亀にしたたか頭を打った高橋君の優勝。でっかく「おめでたし」と書かれた紙をもらって晴れて自由の身と思ったら柳田君、声高らかに「グランドチャンピオン大会ー!」のセリフ。高橋君、今度は体中をガムテープでぐるぐる巻きにされたかと思うと、真っ暗な森の中に投げ込まれていきました。

 そして柳田君の「森ガマン、完了。」の声により、この「ザ・ガマン柳田スペシャル」は本当に幕を閉じたのでした。
 その後高橋君は虫取りに来ていた小学生にセミの幼虫と間違えられ、くさらない薬Aを打たれたとか打たれないとか。今やどうなっていることやら。

 [大関]


 僕は進学塾に通っているのですが、おとなしくて温厚な老教師のT先生の話をしたいです。
 塾では毎月模擬テストの成績によって、点数の悪い順に席を前から座らせます。となると必然的に最前列のメンバーというのは固定されてしまい、僕らは連中をブラックリスト隊と密かに呼んでいました。

 ある夏の日、いつものように先生が勉強を教えてくれる目の前で、これまたいつものようにブラックリスト隊は堂々とイビキをかいて寝ていたり、消しゴムにシャーペンの針を刺し続け「ハーリネズミ~」と呟いていたり、珍しく真面目にノートにペンを走らせてるなーと思って見ていると、自分の考えたハイパー電流イライラ棒のコースを作っていたりと、まさに先生との間の障害物以外の何物でもありませんでした。

 しかしこんなのいつものごとく無視して黙々と授業を進めていたT先生でしたが、ここからがいつもと違いました。ブラックリスト隊でいつもガムを噛んでいる通称メジャーリーガーこと、国辺君がいつものガム伸ばしプラプラゲームに飽きたためか、黒板にガムを投げてくっつけるという遊びをやり出したのです。最前列にいるブラックリスト隊は黒板にペタペタとガムがくっつく様子にすっかり心を奪われ、連中は全員でガムを噛み真似し出したのです。

 初めはそれでも無言でチョークを震わせていたT先生も、漢字で蘇我入鹿と書こうとした時に、蘇我の我の字の右上の点にガムがぴとっと付いた時、30秒ほど止まった後、「お前らいい加減にしろー!!」と今まで聞いたことのないような大音量で叫ぶと、黒板を手のひらで激しくバンバンと叩き始めました。
 しかし普段やり慣れないことはするもんじゃない。黒板はT先生向けに倒れてきてしまいました。体で黒板を支えるT先生。それを見て、身動きが出来なくなったと気付くブラックリスト隊。よせばいいのにまた調子に乗ってT先生に向けてガムを投げ始めたのです。
 必死に黒板を押さえ続けるT先生、それに向けてガムを連射するブラックリスト隊。そしてそのガムがT先生のおでこの村野武憲の位置にぴたっとくっついた時、核ミサイル発射のボタンは押されてしまいました。

 先生は黒板を投げると、大きな声で「大化の改新ー!」という怒鳴り声と共に最前列の長机を足払い。転んだブラックリスト隊を引きずり上げ、全員に黒板を持たせるとチョークで黒板一杯に「蘇我入鹿」と書いて教室を去って行ってしまいました。
 次の日T先生はいつもと変わらず黙々と授業をしてくれましたが、なぜかブラックリスト隊はその後1度も塾へは姿を現しませんでした。

 [関脇]

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