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1996年3月4日放送分 珍肉番付 - 深夜の馬鹿力データベース

1996年3月4日放送分 珍肉番付

 忘れもしない2年前、3月1日、僕が高校を卒業したまさにその日、同じクラスにいた『住民票のあるパワーショベル』こと大島君ら4人が卒業式の途中に姿を消し、最後のホームルームにも出ず見当たりません。

 クラスのトンマルキさんから僕が頼まれたサイン帳に筆ペンで「黒ちくび」という4文字を書きなぐっていい加減に処理していると、コの字型の校舎の向かい側の屋上から黒煙が上がっているではありませんか。
 駆けつけてみると、屋上で車座になった4人が灯油缶の中で上履きやカバン、美術で作った手やファーブル昆虫記全巻、OHPのフィルムを燃やしてたそがれていました。

 比較的4人とは親しくしていた僕が「何をしてるの?」と尋ねると大島君曰く、「この学校で、俺達が3年間過ごした証ってもんが欲しくてよ。」とセンチメンタルな表情をしていました。
 僕は頭の中で「校舎に付いているデッカい時計の下にスプレーで描いた、いつでも3時を指している時計や、体育館のどん帳の鶴の刺繍の首を2本追加して、『キングギドラ』と書いてあるやつは証ではないのかなぁ?」と思いながらも、「わかるよ大島、その気持ち。俺も今、自分の机に自分の名前彫ってきたもん。」と、H2Oの『想い出がいっぱい』が似合いそうなことを言うと、4人の頭の上でブラックライトがピカリと光り、火も消さず階段を下りて行ってしまいました。

 僕はクラスに戻って、卒業証書の蓋を誰が一番マーブルチョコっぽく鳴らせるかを競っていると、緊急放送。
 「3組大島君、いや大島!お前がやったのはわかってるんだ。大島の行方を知っている奴、至急職員室に来い!」
 何が起こったのか目を白黒させていると、「おい皆、職員玄関来てみろよ!」の声。
 いち早く駆けつけると、50年前の学校創立以来入口の横にある、1mx2mの平仮名で『こころ』と書かれたデカい石が何かで削られ、『ころころコミック』になっているじゃありませんか。

 あれから大島君にも4人にも会うことはありませんが、学校の入口の石は安っぽいニセ大理石に代わり、書いてある言葉も『自覚』という物になっています。

 (東京都田無・PN:それでいいのだ)

 [大関]
 1年ほど前、僕がファミレスでバイトをしていた時の事。
 夜中の2時ぐらいでしょうか、年格好30歳くらいのモアイがホールズをしゃぶったようなお客様がいらっしゃいました。

 お客様、メニューを差し出すとすぐさま音読を始めたことから察するに、危険度はDランク。
 また、注意して聞いていると「プリンーアーラモドー」という独特な読み方をしていらっしゃったので、こりゃFランクは行ってるかな?
 一休みしてパルスィートをコップに入れ、指でかき混ぜ照明に透かしてみて「…キラキラしてる。」というロマンチックな感想をつぶやいていることから、こりゃあ最高ランクZ、といった風に見る度にレベルアップしていかれ、スタッフサイドでは誰が注文を取りに行くかでアミダくじが作られたほどのお客様が来ました。

 アミダのドクロマークが当たってしまい僕が注文を取りに行くと、お客様は伊勢エビの石焼きグリルの写真を指差し、「こいつ、にらむ?」との御質問。
 焼き加減等を尋ねられることはあっても、こんな質問は初めてだった僕が「…ええ、ほどよく。」と答えてしまったことに急におびえ出し、伊勢エビを封印するようにページをめくると、そこにあったのはステーキ。
 笑顔を取り戻し「あのー店員さん、この肉は、誰?」との御質問。
 僕が途方に暮れていると、「鳥さん?豚さん?牛さん?それともビーフ?」と追撃。
 「牛とビーフは一緒です」という言葉はとりあえずほっておき、「ビーフです。」と答えると「よかったぁ。じゃこれを下さい。あと横に付いてるにんじんは、お母さん?」

 注文を取り終わったにもかかわらず、にんじんの続柄だのコーンの学歴を聞かれてもうっとうしいと、伊勢エビのページをもう1度開いて近づけた所、涙で黙ってしまったのでオーダーも繰り返さずに走って戻り、他のスタッフに「弱点はエビだ」との報告をし、また再度アミダくじを作り、今度は他のスタッフが出来上がったステーキと補充分のパルスィートを持っていくと、また何やらもめている様子。

 仮にもお客様です。
 僕はこんな事はしたくなかったのですが、調理場から伊勢エビの頭を持っていき、物陰からチラリと見せると収まり、泣きながら後ろの席の赤の他人に「いただきます」と挨拶をして食事をやっと始めてくれました。
 食事中も気になるあいつを遠目から眺めていると、ステーキが上手く切れないらしく悪戦苦闘。

 テーブルに直に肉を置き、やっと切り終え食べ終えたかと思うと、10分や20分では冷めないはずのステーキ用の鉄皿をジュージュー言わせながらペロペロと舐め、何事もなかったような礼儀で無数の小銭で2540円を払い、出口近くのピングーのぬいぐるみと30分ほど立ち話をした後、「そうかぁ、俺は内側から見ればいいんだね。」と急に結論を出し、ピングーとがっちり握手をし帰っていきました。

 あれから1年、いまだにスタッフの中には彼がピングーに何を諭されたのか、話題に上ることがあります。

 (東京都中野区・PN:テレフォンもんがもんがは林原めぐみの6つ下)

 [大関]
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