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1996年1月22日放送分 珍肉番付 - 深夜の馬鹿力データベース

1996年1月22日放送分 珍肉番付

 あれは1年半くらい前だったでしょうか。運送会社でアルバイトをしていた時の事です。
 一緒に働いていた、正社員の岩名さん(18歳・男)は、その珍肉ぶりを生かして20kg入りのケースを5個まとめて運ぶ仕事っぷりが有名でした。

 ある暑い夏の日、冷凍倉庫の搬入作業が入りました。『熊男』こと岩名さん、涼しいのがよほど嬉しかったらしく、日本直販よろしくいつもは5個のケースを8個に増量してガンガン仕事をしていました。
 ところが、作業を終え倉庫にカギをかけて一服していた時、岩名さんの姿が見えないのに気付きました。
 さては、夢見のしずくをかけ忘れたなーと思って探しに行こうとした時、倉庫の方から大音響が鳴り響きました。

 急いで音のした方に行くと、全身につららを下げた北極のプレスリーこと熊男が。
 「どうしたんですか?」と問うと、「ひどいなー。冷凍倉庫寒いんだぞ」との答え。「でも、あの倉庫、外からしか開きませんよ。どうやって出てきたんですか?」の問いに、「うん、マグロがちょうどいい具合にあったから。」との返事。
 見ると、倉庫の扉は、業務用の特大のノブが吹き飛ばされていました。

 この一件で岩名さんはクビになり、修理された扉にはインターホンが取り付けられていました。その会社では、今も多摩テックの宙づり事件に匹敵する事故として、語り継がれているようです。

 (川崎市麻生区・PN:名もなきリスナー)

 [横綱]


 あれは思い出したくもない忌々しい中2の初夏の話です。
 鈴鹿サーキットの隣に青少年の森という巨大野外キャンプ施設があるのですが、うちの中学では、2年生の6月に強制的にここで5日間、全生徒合宿をさせられます。
 この合宿、代々先輩から「仮病を使ってでも、クーデターを起こしてでも行くな」と言われている、血塗られた悪魔の合宿なのです。
 なぜなら、合宿のメニューはほとんどが体育で、しかも内容は朝5時のラジオ体操と、8時のストレッチ体操以外は全てグリーンベレー並みのメニュー。その上3食は全て自炊。畑や飯ごう炊飯で賄わなければなりません。
 宿泊施設といえば、『テレビもねぇ、ラジオもねぇ、有刺鉄線はある』。どう見たって牢獄としか思えない所に5日間みっちり鍛えられるという、『軍』としか呼びようのない合宿なのです。こんな生き地獄の中でもやはり珍肉は珍肉でした。

 その珍肉、野地君の5日間のこなしっぷりをついに告白します。初日のノルマの1つこと、跳び箱。筋肉番付で言う所の「モンスターボックス」をやらされていた時、野地君は8段の跳び箱2つをうまく組み合わせ、16段にチャレンジ。見事タックルをかまして下敷きになっても、平気な顔で立ち上がって黙々と片していました。
 そしてその夜、雑談などを決して許されず、ドラえもんがやっているくらいの時間に電気も消され、へとへとに疲れ果てていた僕らは、さっさと寝るしか為すすべがありませんでした。

 そこで僕が2段ベッドの上で寝ようとしていると、ベッドの下から恋する安部譲二のようなうなり声が聞こえてきました。よく聞いてみると、2段ベッドの僕の下で寝ているはずの野地君が発する「ガームくーいてーぇ。ガームくーいてーぇ。」の声。
 そして、その声のスピードがだんだんアップして来たかと思うと野地君、おもむろに飛び起き、窓から下の芝生へストン。僕はテレビでスタントマンがやっているのしか見た事のないような光景に唖然としている中、野地君は闇へと消えていきました。

 そのすぐ後、僕は深い眠りについてしまったのですが、2日目の朝、4時半(歌うヘッドライト中盤)に起こされた時には、全ベッドの枕元に1個ずつガムが置いてありました。
 この収容所に来た時に、徹底された持ち物検査により、お菓子、トランプ、マンガ類は全て完璧に取り上げられたはず。野地君が密輸してくれたとしか思えませんが、10mの塀に囲まれたこの要塞から、どうやって外に出たのか不思議でたまりませんでした。
 そして2日目の夜、野地君は「ファンタ飲みてぇー。ファンタ飲みてぇー。」とのうなり声と共に窓から飛び出し、次の朝にはまたもや各枕元に紙コップに入った気の抜けたファンタがありました。

 そんな3日目の夜でした。今夜も僕の下で「するめ食いてぇ。するめ食いてぇ。」と唸って、窓から飛び降り、闇に野地君が消えていこうとしたその時です。
 どこかの窓から静寂を打ち破る、「エマージェンシー、エマージェンシー。野地発見、野地発見。教員全員、エリア2に急行。」という放送。
 すると真っ暗だった外の明かりが一斉につき、野地君を照らし出したのです。大量に野地君を追いかける先生達。僕の頭の中では、ルパン三世のテーマが流れていました。

 抵抗空しく捕らえられた野地君は、5日目を過ぎても青少年の森を出してもらえず、その後学校にも来ませんでした。
 3年たった今でも、彼はひょっとした青少年の森で未だに捕らえられているのかもしれませんが、僕はもう2度とあの悪魔の森に近づく気にはなりません。

 (三重県鈴鹿・PN:がんばれこぶ平天才クイズ)

 [横綱]

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